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当院の放射線科部は、診療放射線技師6名で構成されています。X線撮影、骨密度測定、マンモグラフィ-、胃バリウムをはじめとする消化管検査、CT検査、RI検査など放射線を使用した検査や、放射線を使用しないMRI検査や超音波検査などを主な業務としています。
スタッフのほとんどが、日本診療放射線技師会、日本放射線技術学会をはじめ多くの専門学術研究会の会員として、常に最先端の医療技術の習得に努め、その知識や技術を地域の患者さまにご提供することを最大の使命と考えております。
現在、下記の専門資格認定者が在籍しており、患者さまのお役に立てるように努力いたしております。
日本損害保険協会寄付金による平成24年度交通災害など救急医療機器整備事業によりMRI装置を導入いたしました。
当装置は、血管を描出する能力が際立って優れており、造影剤を使わずほとんど全ての血管を撮影することが可能です。
また、マルチチャンネル方式の検出器により従来の装置と比べ格段に短時間での撮影並びに高解像力を実現しています。
さらに、他のMRI装置よりも騒音が少なく、また、架台の開口径が広く、開放的な寝台によりストレスの少ない静かな環境下で検査を受けて頂きます。
放射線科の検査の中で、MRI検査は唯一X線(放射線)を使用しません。MRIではX線の代わりに強力な磁石を使って体のあらゆる角度の断面像を得ることが出来ます。同じように体の断面を撮影できる装置にCTスキャンがありますが、両者の差はここにあります。
MRIの検査では、例えば脳梗塞や動脈瘤を比較的初期の段階で発見することが可能です。従来は造影剤を用いた検査が主流だった体幹部、下肢の血管も、造影剤を用いずに良好に描出できます。造影剤禁忌の患者様や、検診目的や長期経過観察の必要な患者様など、簡単に安心して検査を行えます。
従来のMRI検査装置は狭い検査空間で磁場が発生する際に生じる工事現場のような騒音の中、長時間じっとしていなくてはならず、患者様に負担をおかけしていました。
Vantageは騒音を抑える最新技術Pianissimo機構により、聴感で約90%の騒音をカット。
検査環境もより開放的なスペースを確保。リラックスして検査を受けていただけます。短時間撮影でより高精彩画像で、より広い範囲の検査ができるのです。
この度、「競輪」の補助金により、東芝メディカルシステムズ(株)の「ZEXIRA」(FPDタイプ)を導入致しました。
この機器は、X線をダイレクトにデジタル化するFPD(フラットパネルディスプレイ)搭載型の最新鋭のX線TV装置で、特に消化管の撮影では、微細で鮮明な高画質の装置特性を生かした精度の高い画像の撮影ができ、多目的にほぼ全身の透視・撮影が可能で、画像処理に要する時間も短縮されます。また、自動昇降機能が付いていることから、寝台水平時の高さも床上48cmと非常に低く、車椅子・ストレッチャーからの移動が安全かつ容易となります。
X線撮影装置 | 2台 |
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マンモグラフィ-撮影装置 | 1台 |
病室回診用X線撮影装置 | 2台 |
デジタル式X線テレビ装置 | 2台 |
CT検査装置 | 1台 |
MRI検査装置 | 1台(1.5T最新型装置導入) |
超音波検査装置 | 3台 |
RI検査装置 | 1台(最新型装置導入) |
骨密度検査システム | 1台(最新型装置導入) |
検査で撮影された画像情報はすべてデジタル化され、PACS(画像保存通信システム)を導入しフィルムレスによるモニタ-診断を行なっております。(マンモグラフィ-は、フィルムとの併用診断を行なっていります。)
当院では、遠隔画像診断システムを導入し運用しています。これは、デジタル化された画像を、専用電話回線を用いて送信し、画像診断専門医により画像を読影する診断支援システムです。
当院では、このシステムをいちはやく取り入れておりましたが、画像のデジタル化によって迅速な診断が可能となりました。
当院では平成19年から従来型CTを更新し、 最新型マルチスライスCT装置を稼動しています。 このCT装置の導入により検査時間の短縮、詳細な 画像情報の提供が可能となりました。
特に造影剤を使用した検査では、血管の走行や形 状はもちろん、血管が豊富な腫瘍組織が良く描出さ れるなど、普通のCT検査よりもさらに詳細な情報 を得ることが可能となります。
強力な磁石と高周波を用いて、人体を構成する水素 原子の分布状態を画像化します。臓器、組織をあらゆる 方向から画像にすることが可能です。
当院では、平成24年9月に磁場強度1.5T(テスラ) の最新型MRI装置を導入しました。体の血管を描出 するMRA,、超急性期の脳梗塞を捉えるデフュ-ジョン 撮影をはじめ、これまで以上に幅広く検査を行うことが 可能となりました
。また、造影剤を用いた検査では、体の腫瘍病変を鮮明 に描出し画像として提供できるようになります。
検査する部位に超音波を当てて、臓器から反射する音 をとらえて断層画像として表示する検査です。他の検査と 違い、放射線を使用しないことや、検査時に痛みがないこ となど、体への負担が少ない検査です。
現在当院で使用しているデジタル式超音波装置は、 主に腹部や心臓機能検査に利用されていますが、甲状腺や 乳腺の小さなしこりの描出にも威力を発揮しています。
最近では、脳梗塞の原因となる頚部血管内のプラ-ク 検査や指のリウマチ、造影剤を用いて小さな腫瘍をとら える検査として幅広く利用されています。
日本損害保険協会」の補助金によりデジタル多目的超音波装置「東芝Aplio400」を導入しました。(平成29年8月8日より稼働)
この度「日本損害保険協会」の補助金により、東芝メディカルシステムズ(株)「東芝Aplio400」を導入しました。体内の様子を映し出すモニタは、ブラウン管から高精細液晶モニタになりました。また、検査する部位に超音波を当てるプロ-ブは、きめ細かな検査が出来るように各種取り揃えられました。それにより、これまで以上に微細で鮮明な画像で体の中の様子を検査することが可能になりました。
また、色々な病気の診断をするための最新の機能も搭載されています。早期発見・早期治療に大きく貢献できるものと考えています。
RI検査は、見たい臓器に取り込まれる薬に微量の放 射線を結びつけ注射をします。臓器や組織から放出され る放射線をガンマカメラと呼ばれるRI装置で画像化し、 コンピュ-タ解析によって臓器の画像や機能検査を行い ます。
主に全身の骨の検査、炎症・腫瘍部位の検索、心臓・ 肝臓・腎臓の機能検査。脳梗塞や心筋梗塞などの検査が 行われています。
最近では、認知症の診断に積極的に利用されています。当院では平成25年3月に最新鋭のRI検査装置を導 入しました。これまでよりも、より鮮明で詳しい臓器の 情報を得ることが可能となりました。