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栄養課は医療技術部に所属し、当院の管理栄養士2名で栄養管理、栄養指導を行っています。
厨房はオール電化でクックチルおよび真空調理システムを導入。病院給食は「治療の一環」の基本方針に基づき、安心安全で美味しい食事の提供に努めております。
入院中は医師の指示に基づき、個々の患者様の病状に合わせた食事を提供しています。
また、食欲不振により食事摂取量の低下が続いている患者さまには、喉ごしがよいもの、さっぱりとしたもの、免疫調整に必要なプロバイオティクスを取り入れた「すずらん食」や「個別対応食」の提供を行っております。
【一般食】
常食、軟菜食(全粥・7分粥・5分粥・3分粥)、ハーフ食、産科食、幼児食、嚥下調整食、すずらん食(食欲不振や化学療法の方に対応)、おこのみ食、離乳食、流動食など
嚥下調整食は「嚥下調整食学会分類2013」に基づき設定し5段階の食事を用意しています。
すずらん食は「喉ごしががよく、さっぱりとした料理を中心とし、また免疫調整に必要なプロバイオティクスを取り入れています。
【特別食】
エネルギーコントロール食、たんぱく質コントロール食、脂質コントロール食、糖尿病腎症食、貧血食、術後食、検査食など
朝食:8時00分 昼食:12時30分 夕食:18時00分
食事は温冷配膳車を使用し適時、適温で患者様に提供しています。
当院ではご出産された方へお祝いの気持ちをこめて「お祝い膳」を提供しております。
2020年1月に和食から洋食に献立をリューアルし、栄養バランスを考えながら華やかで美味しく楽しんで食べて頂けるよう、心を込めて調理しています。
入院・外来の患者様を対象に医師の指示に基づき栄養相談を行っています。
また、入院中の食欲低下などの際には管理栄養士がベッドサイド訪問を行い、個々に合わせた食事提供を実施しています。栄養相談や栄養食事指導を希望される方は主治医・看護師にご相談下さい。
日時:平日9時00分~16時00分(初回約30分、2回目以降20分)※完全予約制です。
皆さんは「臨床工学技士(りんしょうこうがくぎし)」と呼ばれている職業をご存じでしょうか?医療に従事する職業と言うと、医師や看護師、助産士、歯科医、理学療法士、臨床心理師、臨床検査技師などの仕事が思い浮かぶと思いますが、この臨床工学士も医療従事者の一員です。臨床工学技士と名前が似ている職業として、臨床検査技師や診療放射線技師、理学療法士というものがありますが、血液などの検査を行っている職業を臨床検査技師、レントゲンやMRIなどを扱っている職業は診療放射線技師、心電図を取ったり脳波を調べたり、また、体全体の機能回復の際のリハビリを担当している職業を理学療法士と呼んでいます。臨床工学技士は、医師の指示に従って医療機器を利用、あるい医療機器がはじき出した結果を医師に提出など、医師の方腕とも呼ばれる医療機器の専門家です。一般的に、臨床工学技士という言葉には「技士」の文字を使用し、臨床検査技師や放射線技師のような「師」の文字は使用しません。
人が生きていくためには、体の全ての機能が正常に働いていないといけません。1つの内臓が機能低下を起こしたり、機能しなくなった場合には、昔であれば薬を飲んだり外科的な手術を施して少しでも機能を改善させることしかできませんでしたが、現代医療の世界では医療機器を利用することにより、その内臓器の働きを補助したり一時的に代行することが可能となりました。そうなったことで、人は生命を維持することができ、かつ日常生活に戻りやすくなったのです。これらの機器の管理、操作などを行っているのが臨床工学技士です。例えば、ご家族や親類の方で心臓にペースメーカーを入れている方や人工透析に通っていらっしゃる方がいるかもしれませんが、このような生命維持装置を臨床工学技士は操作したり保守点検をしているのです。点検の際には実際に患者さんと対面し話しをすることもある職業なので、機械だけと付き合うような堅いイメージとは少し違うかもしれません。
医療関係者全てにも言えることですが、臨床工学技士とは人の命そのものにかかわる仕事のため、医学的知識の他に工学領域に関する高い知識と技術、経験が必要な職業です。臨床工学技士が医療機器の操作を誤ったり、正確な検査報告を行わなければ、重大な医療ミスが発生してしまうでしょう。それほど責任の大きな業務であるのです。臨床工学技士は、「医療機器のスペシャリスト」として医師や看護師その他の技士たちと連携を組んで、医療チームの一員として誇りを持って仕事をしています。そのため、国家試験をパスし、厚生労働大臣の免許を受けた人しか、臨床工学技士と名乗ることができません。現在は日本で約2万人の人が臨床工学技士として働いていますが、まだまだ人数的には足りないと言われている職業でもあります